【脂質異常症】気になるコレステロール値のはなし

コレステロール値の異常は、放置すれば脳梗塞や心筋梗塞などをまねく原因に

春の健康診断を受け、血液検査の結果を目にされる方が多い時期かと思います。
気になる数値のひとつ、コレステロール値ですが如何ほど管理するべきでしょうか。


まず、脂質には、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)があります。
これらの血液中の値が基準値から外れた状態を脂質異常症といいます。
この中でLDLコレステロールが血液中に多く存在すると、血管壁にくっつき炎症をおこすため血管は傷つき硬くなってしまいます。(動脈硬化)
この状態を放置すると心臓や脳の血管は硬くなり詰まってしまいます。
HDLコレステロールとトリグリセライドはメタボリックシンドロームの診断基準に用いられる脂質の指標になります。


表 脂質異常症の診断基準(動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版を参考に作成)

脂質異常症の診断基準は表のとおりですが、この基準に当てはまる場合でも、すぐに治療が必要とは限らず、まずは喫煙、飲酒、肥満、食事内容、運動習慣といった生活面で見直していくことが重要です。

【参照】
動脈硬化性疾患予防ガイドライン|日本動脈硬化学会
脂質異常症治療のエッセンス|日本医師会

<記事を書いたライター>
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